先日の
原発止まって深夜電力はどうなるの？
からのつづきです。


原子力発電がこの先どうなるのか？
深夜電気料金の優遇がこの先どうなるのか？
なんてことはワタクシが分かるわけもありませんが、

民間企業である電力会社さんの料金体系が、
この先もずーと変わらず続くと安易に考えて、
それを前提として家づくりをしてしまっては
ちょっと危ないんじゃないかな～、
というところでの今回のお話しです。



深夜電気を利用した設備で
いまとっても普及していますエコキュート。


ヒートポンプという効率のいい熱源を使っていますので、
これ自体はなかなかよろしい給湯器です。




ただ、深夜に1日分のお湯を沸かしておくため、
いちばんお湯を使うお風呂のお湯を早朝に沸かして
日中ずっとタンクにためています。


これが深夜電力の料金優遇がなくなってしまったら、
夜中に３００Ｌとか４００Ｌとか
必要以上にお湯を沸かしておくことは
単純に電気のムダ遣いになってしまいます。


必要なとき(のちょっと前)に
必要な分だけお湯を沸かしてけれれば
あんな大きなタンクも必要なくなりますね。


今後、そういった設備ができてくるのでしょうか？




深夜電力を使う設備のもう一つは
深夜電気蓄熱暖房機です。


こちらは電熱ヒーターで蓄熱体のレンガを
深夜に暖めて蓄熱して、
日中から夜にかけてその熱を放熱して室内を暖めるものです。




電熱ヒーターのCOP(成績係数)は１以下。
１ｋWの消費電力に対して最大で１ｋWの熱を発生します。


一方、
エコキュートやエアコンなどのヒートポンプは
寒い時期でCOPが１．５～２くらいです。
(これも気温など条件によってずいぶん変わりますが）


ヒートポンプと比較すると効率の悪い熱源の蓄熱暖房機ですが、
深夜電気料金（とマイコン型蓄熱器割引）のおかげで
現在のところ比較的ランニングコストのお安い暖房になっています。



たとえば蓄熱暖房機７ｋｗをお使いのご家庭の場合、
７ｋW＊8時間通電＊稼働率７０％で３９．２ｋW。

深夜電気料金９．３３円ですと1ヶ月あたり
３９．２ｋW＊９．３３円＊３０日で
１０，９７２円です。


これが深夜電気料金がなくなって
全時間帯＠ホーム時間帯の料金になったとし仮定ますと
３９．２ｋW＊２１．２３円＊３０日で
２５，０４８円になってきます。


もとがあまり効率のよろしくない熱源を使っていますので
深夜電気料金のメリットがなくなってしまったら
ちょっと思い切って使えない暖房機器になってしまいそうです。


すごいざっくりと計算した
あくまで仮定の話ですけど・・・。


そんなわけですので、
今後のことを考えますと、給湯、暖房に何を使ったらいいのか、
ホントわけわかめ。


灯油は価格の変動幅が大きすぎますし、
ガスはこのへん都市ガスが使えるところが限られていて
プロパンガスでは料金お高いですし、
燃料電池なんてまだ設備の価格、高すぎですし・・・。


そう考えますと、
太陽光発電でなるべく自家発電しておいて
エコヌクールのようなヒートポンプ暖房と、
太陽熱を利用した給湯かなあ？


やはり
今はやりのスマートハウスとかで効率よく電化住宅でしょうか？


それともここは初心に返って
薪ストーブと薪ボイラーでエコロジーライフですか？




なかなかたいへんな時代になってしまいました、
というのが
今回のお話しの結論でした。


たいした結論出せずにスミマセぬ・・・。