週末ごとにSNSで皆さんの
ステキな山の写真を見せつけられ、
クヤシイ思いのつのる日々。

たまにはメジャーなとこ行って
ボクも映(バ)える写真をアップするぞ〜
と、密かに計画していたのですが
仕事が入ってしまいました・・・。

で、仕方なく
八ヶ岳の赤岳往復のみの
ちょっと遠出の朝活となりました。




8時15分には現場で着工の打ち合わせなので、
タイムリミット5時30分強制下山のドMチャレンジです。

　
そんなこんなでがんばって早起きして
3時美濃戸口着。


3時6分、美濃戸口を出発しました。




美濃戸までは未舗装の車道歩き。

美濃戸の3軒の山荘を通り過ぎると
すぐに北沢と南沢の分岐になります。




南沢へと進路をとって、
真っ暗な山道を一人ガシガシ進んでいると
沢の音に混じって人の声が・・・。

ちょっと〜
マジでやめて・・・
おどかすの～・・・。

と、
おそるおそる振り返って
声の方に近づくと、

道の脇のコケの上におじさんが横たわっていました。


「どうしたんですか！？
　大丈夫ですか！？」

「ここは道ですか？
　どこに通じてるんですか？」

「ええ！？
　こっちが行者小屋、こっち美濃戸口。
　大丈夫ですか？」

「道に迷って夜10時までぐるぐると
　さまよってました。
　急にロープがなくなって
　道がわからなくなって…」

「いやいやいや、
　ロープなんて全部張ってある訳じゃないし。
　昨日どこから来たんですか？」

「朝、展望荘を出て
　1時ごろ行者小屋を出たんですけど
　足が悪くて…
　真っ暗になって、同じところぐるぐるさまよって
　動けなくなって、救助要請しました」

「いやいやいや、
　すぐ！そこ！美濃戸山荘ですよ。
　地図アプリとか持ってないんですか？」

「警察の人にもアプリ持ってないかって聞かれたんですけど、
　私の携帯ソフトバンクなので山じゃ使えないんですよ」

「いやいやいや、
　ソフバンでも楽天でも使えますから。
　家でダウンロードしとけば。

　ホントすぐそこ、美濃戸山荘ですから。
　一緒に下りますよ」

「警察の人に場所移動したらすぐ電話するようにって
　言われてますのでいいです」
　
「ええ〜？
　・・・飲み物や食べ物ありますか？」

「たっぷりあります」

「じゃあ私行きますけど？
　あと1時間半もすれば明るくなりますから
　がんばって・・・」


なんかすっかり調子が狂って
ダラダラ登って
タイムリミットも過ぎてしまって
5時42分赤岳到着。




仕事あるし、おじさんも心配なのでダッシュで下ります。




やっぱ救助来るまで、
一緒にいてあげるべきだったかな〜？

警察におじさんのいる場所
電話で知らせた方がよかったかな〜？

体調急変して死んじゃってたらどうしよう？

お互いマスクしてなかったけど、
コロナ大丈夫か？

とか色々心配しながら美濃戸口まで下山。
7時19分。




ベンチに先ほどのおじさんが・・・。
明るくなってから自力下山したそうで
アイス食べてました。

無事でよかったです。

仕事には遅れました。

おわり