ウィーンへ行ってまいりました 5

いよいよウィーン最終日。

バーバラさん(ドイツ語読みいい加減)のフラットもすっかり馴染みました。

ただキッチン横にあるシャワーだけはどうなんでしょう?

ウィーンへ行ってまいりました 5

配管工事的には非常に合理的なのですが・・・。


バーバラさんのフラット、間取りは
玄関正面にトイレ、
左にキッチンとシャワー、
居室があって奥に寝室です。


お湯は流しの上にあるガスボイラー。

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これで給湯と暖房のお湯を沸かしています。


この家には換気扇というものがひとつもありません。
ガスコンロの上もスッキリ。

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いいんでしょうか?
木製棚も近すぎ。
白熱灯ライトに掛けたニットも
いろいろな意味でヤバイです。

シャワーでお湯を使うと
ボイラーの排気は外へ排気されますが、
室内の空気が動いて
カーテンがまとわりついてくるんです。

だいたいカーテンが寝室にしかないので、
シャワーから出ると窓から丸見えな気がするんですけど・・・。



今回、ウィーンの方の
普段のお住まいで生活できたことはとてもラッキーでした。

日本の生活スタイルと
いろいろとちがうところがありましたのでメモ。


天井高がとても高い!
3m超!

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こんなのびのび空間で暮らしたい・・・。

しかし電球交換がたいへんそう。


と、思ったらコチラのお宅、
天井灯はほとんどありませんでした。


寝室はこの広さでスタンドライト2つ。

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手前の居室もスタンドライトとアームライトの2つ。

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キッチンは天井にペンダントライトと流し元灯、
コンロ脇の棚にぶら下げたスポットライトの3ヶ所。

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玄関はロフトになってて
その下にダウンライト3灯(1つは点かず)。

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いちばん明るい。

トイレはブラケット1灯と。

光源はほとんどが白熱灯。
消費電力カンケーなし。


寝室の光量はナイスです。

本を読むのは手前居室のアームライトか
キッチンのテーブルになりそうです。
これはチョット不便。

バーバラさん宅にテレビはありませんでしたが、
テレビがあればもう1灯は必要ですね。

パソコンのとこにもいるか。


窓は古い木製内開き窓が2重。

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シャワーを浴びると外側の窓が曇ります。
これが目隠しがわり?

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カーテンは寝室の窓だけです。
しかもこんなの。

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さすがに針金は使いづらいですが、
細いステンレスパイプにこれなら十分いいかも。

でもこの窓は北向きで
直射日光はほとんど入らない窓ですから
あくまで目隠し用ですね。


トイレが実におもしろい!

まず高窓の開閉。
ハンドルをもって押し出すだけ。

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形状もとってもいい感じ。
そしてその窓の正面に
おそらく玄関への採光のためであろう
FIX窓があります。
このお宅ではロフトの物置になっていてふさがっていましたが・・・。

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上には物干し。

わざわざ高い「干し姫サマ」買う必要ないかも・・・。
しかし便所で物干しって・・・。



建物自体は5階建て。
構造はたぶんレンガ。
断熱はおそらく無し。

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建て替え中の建物がご近所にありましたが、
断熱をどうするのか、まだわかりませんでした。

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ちなみに新しめの建物や、
改装したであろう建物は
木製ペアガラスの断熱サッシか樹脂サッシの
内開き2重窓。

古いお宅は木製シングルガラスの
内開き2重窓、という感じでした。


玄関ドア、内側は革張り。

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断熱性も質感もこりゃいい!
お手入れはたいへんそうですが。



通りに面した棟と
中庭を挟んで奥の棟の2棟。

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中庭はお隣の中庭とあわせて大きく取り、
少しでも光を取り込もうと計画されています。

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空調は給湯と共有のボイラーでガス温水暖房。
3ヶ所の放熱器。

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サーモスタットで室温調整をして
ボイラーのOn-Offします。


上下の温度差も感じず、とても快適でした。
熱容量の大きなレンガのおかげでしょうか?


キッチンはヒジョーにシンプル。

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集成材の天板。
無塗装。
シミになります。


ナベとかナイフとかお料理本とか、たくさんありましたが
バーバラさん、
このキッチンで本当にお料理してるのでしょうか?
ナゾです。


カウンターしたには洗濯機と壊れた食洗機。
そしてごちゃごちゃの配管類。

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それでも全体としては
スッキリとしています。



キッチンのテーブルは長さを付け足したり
取り付け方とか、いかにもDIY。

バーバラさんが住むにあたって
このような形にしたのでしょうか?


ところでこのフラットはバーバラさんの所有?
賃貸を又貸し?

今回このように貸していただいたのは
バーバラさんのおこづかい稼ぎなのでしょうか?

このへんは全くもってナゾです。



さてこのお宅、
お一人住まい(多分)にもかかわらず、
イスはなんと12脚もあります。

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家の中で靴をはいて生活する文化では
イスがいかに重要かわかりますね。


ニホン人は部屋全体、床いっぱい
寝ころがってくつろげるのに対して、
こちらの方は、ベッドとイスがくつろぐところ。
島か留まり木みたいな感覚です。


床は、玄関、キッチン、トイレがクッションフロア。
居室はフローリングを接着しているようで、
全体的に浮いてて歩くとミチミチ音がします。

イスがかなりガタつくくらい
床が波うっているところもありますが、
靴の生活なら問題なしなのでしょうか?


と、まあいろいろ発見のあった
フラット住まいでした。



ウィーンへ行ってまいりました 1

ウィーンへ行ってまいりました 2

ウィーンへ行ってまいりました 3

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ウィーンへ行ってまいりました 5

ウィーンへ行ってまいりました 6


2010年3月のウィーン
ウィーン旅記録 その0



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プロフィール
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堀江謙一
外断熱と自然素材にこだわった堀江工務店にて家族のための家づくりを日々探求して一級建築士兼営業兼ゲンバの片付けその他いろいろで稼働中。
こちらのブログではプライベートの山登り、岩登り、その他どーでもいいことなどをつづります。
お仕事のブログは堀江工務店のホームページへ引っ越しました。
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