地盤調査の新しい技術

昨日は松筑建設会館で
「東日本大震災後、
関心の高い地盤の問題にどう対応するか」
のセミナーでした。


東日本大震災では、
東北の被災地だけでなく
広い範囲で液状化現象などの被害がありました。


6月30日の松本の地震でも、
被害の大きかったところと少なかったところが
はっきりと分かれましたが、
これも地盤によるところが大きいようです。



住宅を建てる際には
もうすっかり事前に地盤調査をおこなうことが
当たり前のようになっています。


現在、戸建て住宅の地盤調査には
スウェーデン式サウンディング(SWS)試験というものが一般的です。


よく大きいビルなどでおこなうボーリング調査は、
地盤を垂直方向に採取して
土質や地耐力を調べますが、
1箇所10万円以上してしまいます。


一方、
SWS試験は、1箇所あたりの費用は数千円。

槍みたいな鉄の棒をグリグリと回転させながら突き刺して
その突き刺さる土の抵抗などから
土質を推定して地耐力を調べます。

地盤調査の新しい技術

地面の下には「腐植土」という
極端に軟弱な地盤が地面の下にあったりするんですが、
このような状況はSWS試験では
なかなかわかりません。


そこで新しい地盤調査の方式が
スクリュードライバー・サウンディング(SDS)試験
というものです。


SWS試験が槍の貫入する際の荷重のみから判定するのに対して
SDS試験は荷重+回転トルク+1回転の沈下量の3成分から測定します。

これによってより精度の高い地盤解析が可能になるわけです。


腐植土などの軟弱地盤の層もわかってしまうそうです。



地震に対する備えとして、
地盤の状況をしっかりと把握した上で家を建てれば
こりゃ安心ですね!



そんなわけですので
SWS試験費用+αでこのSDS試験ができるそうです。

ちょっと地盤が不安だと思われるかたは
こちらの試験を利用されてはいかがでしょうか?







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堀江謙一
外断熱と自然素材にこだわった堀江工務店にて家族のための家づくりを日々探求して一級建築士兼営業兼ゲンバの片付けその他いろいろで稼働中。
こちらのブログではプライベートの山登り、岩登り、その他どーでもいいことなどをつづります。
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