刀傷のきざまれた門

tenchoホリエ

2010年01月18日 18:58

松本市寿にて塀を改修中のお客さま宅。

庭にものすごい立派な門があります。




実はこの門、
もともとは松本市神林の野口庄三郎さんという
かたのお屋敷の門だったものを移築してきたものだそうです。


で、
この野口庄三郎さんというお方、
信濃屋庄三郎さんとも言って
江戸城本丸が消失して新造した際に
用材を供給して大金持ちになったかたらしく、
デジタル版 日本人名大辞典+Plusさんより引用)

すごいですよ、
村井から山形村の方まで
自分の敷地を通って行けたというくらいの
お金持ちさんだったそうです。


ところが幕末、
木曽騒動という米騒動の打ち壊しがあり、
この野口さんのお宅も焼き討ちにあったそうなんです。


そのときの傷跡がこちら




柱に残る刀傷と、
門を開けるために扉をたたき壊した穴のあと。



スゲー、
スゲーよ、
凄いです!


ワタクシ恥ずかしながら
松本に野口庄三郎さんという有名人がいたと言うことも、
木曽騒動などという事件があったということも、
この年になるまで知りませんでした!


この門の前で、
木曽の抑圧されたみなさんが
「コメの買い占め許すまじ!」
と、
野口家を守る人と戦ったわけですね。

そうするとチャンバラとかじゃなくて
少なくとも一方は
鎌とか鍬とかなのかなあ・・・?


そんな歴史の跡が
こうして生々しく目の前に残っていることに感動です!


歴史ロマンだ!!




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