刀傷のきざまれた門
松本市寿にて塀を改修中のお客さま宅。
庭にものすごい立派な門があります。
実はこの門、
もともとは松本市神林の野口庄三郎さんという
かたのお屋敷の門だったものを移築してきたものだそうです。
で、
この野口庄三郎さんというお方、
信濃屋庄三郎さんとも言って
江戸城本丸が消失して新造した際に
用材を供給して大金持ちになったかたらしく、
(
デジタル版 日本人名大辞典+Plusさんより引用)
すごいですよ、
村井から山形村の方まで
自分の敷地を通って行けたというくらいの
お金持ちさんだったそうです。
ところが幕末、
木曽騒動という米騒動の打ち壊しがあり、
この野口さんのお宅も焼き討ちにあったそうなんです。
そのときの傷跡がこちら
柱に残る刀傷と、
門を開けるために扉をたたき壊した穴のあと。
スゲー、
スゲーよ、
凄いです!
ワタクシ恥ずかしながら
松本に野口庄三郎さんという有名人がいたと言うことも、
木曽騒動などという事件があったということも、
この年になるまで知りませんでした!
この門の前で、
木曽の抑圧されたみなさんが
「コメの買い占め許すまじ!」
と、
野口家を守る人と戦ったわけですね。
そうするとチャンバラとかじゃなくて
少なくとも一方は
鎌とか鍬とかなのかなあ・・・?
そんな歴史の跡が
こうして生々しく目の前に残っていることに感動です!
歴史ロマンだ!!
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