オーガニック・ジャンク

tenchoホリエ

2009年02月03日 23:10

最近、活動さかんな某火山ふもとの町のカフェへ。



妻ホリエについて行ってきました。



外観はそのまんま民家。

外壁と塀のペイントでちょっと違う雰囲気をかもし出してはいますが
看板も表札ていどの大きさ。




自ら求めて探し出さねばたどり着けませんな・・・。




中もやっぱり民家。



広縁に並ぶカフェテーブル?



座敷は畳からフローリングにしていますが、
床の間などはそのままインテリアとなっています。


う~ん、スゲ~・・・。


茶だんすで仕切ったり、
足ふみミシンの台がテーブルになっていたり、
天秤ばかりや足踏みミシンがオブジェとして置かれていたり・・・。



妻ホリエいわく、
こういうのを「オーガニック・ジャンク」と言うそうです。

有機的ガラクタ・・・?




しかし、このお店でたいせつに並べられている
木製の建具や家具、

ワタクシのお仕事では
建て替えやリフォームでよく見かけるものばかり。


しかもそれらはお金を払って処分してもらっています。



こまかい手仕事の格子戸や
無駄かと思えるほどに美しく装飾された小便器とか、

もったいないな~、
と思いつつ
それらを生かすすべもなく
捨てられていきました。

(あの便器はほんと、心残りだ・・・)



こちらのカフェでは、もっと普通の
ミッド昭和の日用品が
あらためて見直されて大切にされています。



大量生産のつるつるぴかぴか石油製品から
ざらざらしっとりの自然素材へ。

時代はさらに突き抜けて
ぼろぼろがっしりの中古品が
いま求められつつある
ということでしょうか?


このお店、
プロの大工さんが見たら
笑っちゃうか
怒り出すかも知れません。


しかしこの、
手づくり感?
レトロな感じ?
再生再利用エコロジー?


これらをセンスよく組み合わせて
いごこちいい空間になっています。


(ワタクシ個人的には
座敷に土足で上がりこんでいるようで
ちょっと落ち着かなかったのですが・・・)



なんといいましても、
こういった感じのお店が
今増えてきて、

雑誌にも取り上げられ、
遠くからわざわざお客さんがやってくるという事実!




ワタクシたち家づくりのプロと言われてきた人たちの価値観も
ここでもう一回り半くらい広げる必要がありそうです・・・。




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