ウィーンへ行ってまいりました 4

tenchoホリエ

2008年10月30日 23:59

今日は夜まで予定が盛りだくさんの日。

まずは妻ホリエとともにフランツ先生宅へ
ピアノの個人レッスンへ。

これが今回のウィーン滞在最大の目的です。



今日の移動は市電の路面電車。



ウィーン市内には、地下鉄、国鉄、市電と
3つの交通機関かありますが、
ウィーン100という圏内は24時間とか、72時間フリーパスを買って
最初に刻印すればあとは乗り放題。




改札もなく、通りをテケテケと歩いてホームへ入り
そのまま列車へ乗り込んでしまえばOK。




たまーに改札があるらしく、
そのときに刻印がしてなかったりすると
罰金を取られるらしいのですが、
めったにチェックしないそうです。


タダ乗りし放題じゃん、とか思うのですが
どうなのでしょう?


しかし、このシステムのおかげで
センサー付の改札とか、
特殊なキップとか、
おおぜいの駅員さんの人件費とかが
安くすんでるわけです。

なによりとってもベンリ!


ホームの駅員さんもほとんど見かけないので
何かあったときどうすればいいのかチョット不安ですが・・・。




以前、
「ヨーロッパは改札がなくてもいいくらい、
 あちらの人はとってもモラルが高い」
「環境意識も高くてペットボトルなんて使ってない。
 みんな再利用できるガラスビン」
「ちょっとした停車もアイドリングストップしてる」

と、やたらヨーロッパ(ドイツ?)の環境意識のすばらしさを語り、
それにひきかえ日本は・・・(ダメダ~メ)。

というお方の講演を聴いたことがありますが、


ウィーンに関して言えば、
ペットトルは500mlの小さいのもフツーに売ってるし、
アイドリングストップしてる車はほとんど見かけないし、
急発進、急ブレーキばっかの運転だし、
どうやらほとんど当てはまっていないようです。


改札にしても、
システムとしてその方がいろいろと利点が多いから
採用しているという感じで、

スーパーなんかは
万引き防止のゲートがあって一方通行だし、
ゴミの分別もいい加減だし・・・。




あちらの方が、みなさんモラルも環境意識も高くてスバラシイ!
とか言って回るのはどうかと思いますよ。


話がわき道にそれましたね。



で、今日がレッスン本番の日と。

ワタクシ店長ホリエは
フランツ先生にご挨拶したら早々に、
旧市街観光に行くつもりだったのですが、

離席するタイミングを失い、
結局最後までレッスンにおつきあいしてしまいました。





レッスンを終えて、いったんフラットへ戻り昼食。


午後は
妻ホリエは練習室へ。
ワタクシは旧市街へ。


シュテファンプラッツで地下鉄を降りてシュテファン寺院。
そのまま国立歌劇場へ。






実は今日のオペラ「フィガロの結婚」のチケットを
事前にネットで購入してあったのでした。


歌劇場近くのチケット売り場へ行くと
無事、予約してあったチケットを確保。




つづいて歌劇場のご近所、
ゼセッション館へ。


ウィーン芸術界分離派の展示館です。


お目当ては、階段を下りていったつきあたりの部屋。
グスタフ・クリムトさんの「ベートーベン・フリーズ」。



ウィーンに来たらクリムトさんを見なければならないような
雰囲気になってしまったのです。

ベートーベンの第九がモチーフの3面壁画。

疲れたときの栄養ドリンク代わりに
第九、拝聴させていただいております。


それがクリムトさんにかかると
こんなキモ美しい絵画になるんですね・・・。



他の展示はスルーして、
つぎに向かうはネットカフェ。


へ行く途中の家具屋さんのディスプレイ。



見たようなおじさん、と思ったら
建築家の伊東豊雄さんと、イス。

スゲー。
いちばん目立つところに展示されてます。


で、ネットカフェ。

歌劇場のご近所に
日本語のできるPCがあるネットカフェがあるということで
行ってきました。

携帯がもう少し使えるかと思ったのですが、
うまくいきませんでした。
パケット代も恐ろしく高くなりそうなので
あきらめました。

メールチェックと形ばかりのブログ更新。



つづいては、
これまた歌劇場ご近所のエーデルワイスというクライミングジム。





受付をして階段を下りていくと




地下にボルダリングの壁がびっしり。




さっそく登らせていただいていると、
ここで強力な助っ人が登場。

ウィーン在住のフォトグラファー、千葉さんです。




千葉さんは日本の雑誌にヨーロッパの写真を提供したり、
日本唯一のクライミング雑誌「Rock&Snow」で
ヨーロッパのクライミング事情を連載されたりしていらっしゃる方です。


今回、ウィーンへ来るにあたって
千葉さんのブログを拝見し、
不躾ながらウィーンでのクライミングについて
いろいろと相談にのっていただきました。


そんな経緯で、
このジムでクライミングをご一緒させていただいたわけです。


せっかくご一緒させていただいたにもかかわらず、
昨日のクライミングと、今日の分とで
すでにパワー切れ。

時間にもなってしまい、
ほんの少しでお別れとなってしまいました。
残念!




あわてて着替えて再びシュテファン寺院へ。
練習を終えた妻ホリエと合流。


本当は元祖ザッハーホテルのザッハートルテをいただくつもりでしたが、
行列になっていましたのであっさり転進。



別のお店にてザッハトルテとメランジェ(カプチーノみたいなの)。


コチラの食べ物、
甘いものはホント甘くて
しょっぱいものはホントしょっぱい。


メリハリがきいてますね・・・。
コーヒーはおいしいですが・・・。




そしていよいよオペラ。

ワタクシもちろんオペラなんて初めての、どシロート。

DVDで予習してくるヒマもなく、
機内でこれを読んできました。



里中満智子著 まんが名作オペラ フィガロの結婚


マンガで読むと
ものすごい強引な展開と、あほらしいストーリー(失礼・・・)。

これがどんだけ素晴らしいゲージツになるのでしょうか?



今回買った席は74ユーロの席。
舞台正面の真ん中ぐらいの高さの席を取ったつもりでしたが
行ってみると結構上の方。

もうチョットいいお値段の席の方がよかったかな~?




しかし始まってみると
舞台もそんなに遠くないし、
字幕システムと舞台が一度に目にはいるし、
この席で十分でした。



字幕は英語ですので追っかけきれないし、
マンガで予習したストーリーもあやふやでしたが
それなりに楽しめました。


里中満智子さんのマンガから入ったものとしましては、
「あんな場面でこんな美しい歌を歌うのね・・・」
と、妙に感動。

とくに小姓ケルビーノさんの歌は
すんばらしくて拍手もなかなかやみませんでした。
惚れてもーた・・・。


いや~、
背伸びしてオペラ鑑賞なんぞさせていただきましたが、
いい体験をさせていただきました。



帰りはすっかり遅い時間。

ウィーン西駅から20分ほど歩いて帰ったのですが、
無事帰宅できました。


ウィーンはヨーロッパでは治安がいいそうで、
確かにそんな感じです。

おどろいたのは
歩行者のみなさんの多くがちゃんと信号を守っていること。


欧米人のみなさんは
自己責任で信号無視するものだと思いこんでました。
イタリアがいかんのか・・・。


そんなわけで夢見心地で
疲れ切って寝る。



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2010年3月のウィーン
ウィーン旅記録 その0

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